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谷木さんからの指示はこうだった。
俺は佐藤さんとモニター監視をし、いざという時に備える。
泉は宝田さんと接見に立ち会う。
場所は真田の家。
『はあ? なんで真田の家ですか?』
泉の質問に『真田の家ならさぁ、もし仮に人質取られたとしても、お前たちだし。それにあの家だったら監視がついてるからさ、緊急事態の時、すぐ動けるだろ?』
確かそんな風に呑気に答えていた。それでいて
『谷木さんは、どこで待機ですか?』
俺の質問に対しては
『俺はさぁ~。仕事するぞ。お前の分まで働かないと主任に怒られるだろう~?』
なーんて、いけしゃあしゃあと口にした。
今まで主任の事、考えたことあったのか、この人!?
本来の仕事全部丸投げだったよね!?
とまあ、いろいろ突っ込みたいこともあったけど、それを全部飲みこんだら
『はあ……』
ため息みたいな返事が出た。
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