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「松岡、何とか言ってやってくれ！ お前、いいのか！？」
真田が後ろを振り向いて、声に出した時
ピピピピピピピピ……
部屋中に電子音が響き渡った。
「なんだ？ なんの音だ？」
慌ててモニターを凝視すると、泉が携帯を耳に当てているのが見えた。
「なっ、えっ！？ それで、今どこにいるんですかっ！？」
何やら慌てているようだ。
「何があったん」
「おい、柏木……」
佐藤さんがモニターを人差し指で指す。
そこは、庭へと出られるようになっているフレンチドア式のサッシだ。
そこに、人影が現れた。
「はぁっ！？ や、谷木さん？」
ガラスの向こうで、谷木さんがにこやかに手を振っているのが見えた……
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