☆彡 相原先生って…

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『明子さんの言うとおり、あれはとんでもないモノでしたよ。  だから、私がこの手で闇に葬り去りました』  憎々しげに報告するその顔はきっと、とんでもなく凶暴なんだろうな……。  まあ、私も今、負けず劣らずそんな表情をしていると思うけどね。 「そのノートの内容を教えて欲しいの。  泉さんも例の『パンドラ』に立ち会うんでしょう?   そのために、私も覚悟しておきたいのよ。だからできるだけ早く会えないかしら?」  そう言うと、泉さんは小さく含み笑いをした。 「何?」と私が聞く前に『実は、昼頃かな……。音無さんから連絡が来て、明子さんと同じことを聞かれましたよ。  それで、明日の午前中に音無さんの事務所に行くことになったんです。  偶然なら、お二人の息、ぴったりですね?』 「音無さんと息がぴったりだなんて、嬉しくもなんともないわよっ!」  思わず声を荒げて大否定したけど、光を過保護に思うところは確かに同じかもね……。  そんなわけで、翌日の10時に音無さんの事務所に行く約束をして電話を切った。  明日の10時かぁ。  音無さん……、大丈夫かな……。  私は昼間の相原先生の意気込みを思い出し、音無さんは果たして無事に事務所に来られるのだろうか、と少しだけ気の毒になった。
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