★ 面晤《めんご》

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「くくくっ。お前、すげぇな。  あいつら、まんまと兵隊になったぞ。しかもゾンビな。  ゾンビの兵隊だった。投げても投げても、起き上がってきやがって。  あいつら、普段の100倍根性あったな……。  そのくせ、記憶まで綺麗に消し去りやがった。  せいぜいBHの幹部達から褒めてもらったんだろう? なぁ、ロバート?」 「あぁ。俺はBHにとって、なくてはならない存在になった」  谷木さんの嫌味な言い方に何の動揺もみられない。  さすが国際テロリスト組織に侵入しているほどの男だ。  あれか。『仕事とプライベートはきっちり分けます』的な?  こういう男もモテるんだろうなぁ……  俺の思考が脇道に逸れている間に、谷木さんは更に追及を深めた。 「それで? いよいよ明日、お前が長年追い続け、侵入まで果たしたBHを一斉襲撃するんだろう?   明日の襲撃が成功したら、お前はどうするつもりだ?   新しいテログループでも作るのか?」  ロバートの鋭い眼光が谷木さんに集中した。  おいおい。谷木さんのが【野獣ビーム】なら、ロバートのは【殺し屋マグナム】って感じだぞ。懐からヤバイものが出てきそうな雰囲気だ。
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