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「くくくっ。お前、すげぇな。
あいつら、まんまと兵隊になったぞ。しかもゾンビな。
ゾンビの兵隊だった。投げても投げても、起き上がってきやがって。
あいつら、普段の100倍根性あったな……。
そのくせ、記憶まで綺麗に消し去りやがった。
せいぜいBHの幹部達から褒めてもらったんだろう? なぁ、ロバート?」
「あぁ。俺はBHにとって、なくてはならない存在になった」
谷木さんの嫌味な言い方に何の動揺もみられない。
さすが国際テロリスト組織に侵入しているほどの男だ。
あれか。『仕事とプライベートはきっちり分けます』的な?
こういう男もモテるんだろうなぁ……
俺の思考が脇道に逸れている間に、谷木さんは更に追及を深めた。
「それで? いよいよ明日、お前が長年追い続け、侵入まで果たしたBHを一斉襲撃するんだろう?
明日の襲撃が成功したら、お前はどうするつもりだ?
新しいテログループでも作るのか?」
ロバートの鋭い眼光が谷木さんに集中した。
おいおい。谷木さんのが【野獣ビーム】なら、ロバートのは【殺し屋マグナム】って感じだぞ。懐からヤバイものが出てきそうな雰囲気だ。
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