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「明日のこと……、どこまで知ってる?」
「あぁ? どこまでだって……。
お前の手引きによってCIAが登場したもんだから、ウチの外事が大慌てだよ。
やりたくもねぇ、襲撃なんかに駆り出されちゃってさぁ。まあ、俺は高みの見物だからいいけどな。くくくっ」
谷木さんのセリフに一層眉間に皺が寄る。だけど、すぐに宝田さんを見詰めた。
急に表情が柔らかくなるから、すぐわかる。
何の因果か、こんなことになっちゃったけど、本来は不器用な男なんだろうな……
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