★ 面晤《めんご》

23/25
前へ
/408ページ
次へ
「明日のこと……、どこまで知ってる?」 「あぁ? どこまでだって……。  お前の手引きによってCIAが登場したもんだから、ウチの外事が大慌てだよ。  やりたくもねぇ、襲撃なんかに駆り出されちゃってさぁ。まあ、俺は高みの見物だからいいけどな。くくくっ」  谷木さんのセリフに一層眉間に皺が寄る。だけど、すぐに宝田さんを見詰めた。  急に表情が柔らかくなるから、すぐわかる。  何の因果か、こんなことになっちゃったけど、本来は不器用な男なんだろうな……
/408ページ

最初のコメントを投稿しよう!

40人が本棚に入れています
本棚に追加