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「あぁー！ めんどくせぇ！！」
谷木さんは大声を出すと、ポケットから何やら取りだした。
目を凝らしてモニターを見ると、信じられないけど拳銃に見える
「えっ、ちょ、ちょ、谷木さん？？」
俺はモニターに向かって、声を発した。当然だけど、俺の声は向こうには聞こえない。
まるで、ドラマでも見ているみたいだ。画面の中では全員が息を呑んでいた。
「宝田光、早くロバートに訊けよ。じゃねぇと、泉を撃つぞ」
谷木さんが泉の背中に拳銃を押し付けていた。
「谷木さん……、バッ、バカな真似はやめてくださいっ」
泉が叫ぶ。
「うるせぇ。おい、どうするんだよ？ おっと、動くなよ？
お前の強さはこっちも承知済みでね。
少しでもこっちを向こうとしたら、すぐ泉のこと撃っちゃうよ？ くくくっつ」
何が起こってるんだ！？
これは……、シナリオなのか？
また俺だけ蚊帳の外で？ だって…、こんなの――信じられるか？
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