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「ちょ、ちょっと、まって。
泉さん、その情報、どうやって手に入れたの?
山内真由、本人から聞いたってこと?」
今、明らかに山内真由の供述だったわよね?
「えー、まあ……、少し話をしたら、教えてくれたんですよ」
泉さんは、少し気まずそうな顔をして、簡単にそんな説明をした。
まさか、泣き落としならぬ、色落とし、それか、脅し、なんてしてないわよね?
「ねぇ。一応聞くけど……。光には内緒の方が良い?」
「はい。そうしていただけると、ありがたいですね。
光さんの頭の中に、山内真由の名前を入れたくないので……」
どんだけ、山内真由を警戒してるのよ!?
「わかった。光には泉さんからの情報だとは言わない。
それで……。じゃあ、山内真由が光の親衛隊に入ったのって?」
水を向けると、泉さんは安心した、とばかりに柔らかい表情になって、手帳に目を落とした。
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