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☆彡☆彡
「あぁ~!!! 緊張したぁぁあぁ~!!」
中庭のベンチまでやって来ると、柏木さんは頭を抱えてベンチの手前でへたり込んだ。
「えぇ~!? ちょ、ちょっと……、なに? どういうこと!?」
声を荒げて、思わず柏木さんの背中をベシベシ叩いた。
「ちょっ、痛いっ! 明子さん、痛いからっ!」
柏木さんは体をよじって避けようとするけれど、そんなんじゃ、気が収まらない。
「何!? さっきのは一体何?
真田教授がそのロバート何とかっていう日系人と何か関係があるってことなの?
もぉ!! 私、本気でビビったんだからね!!」
あんなに平然と振る舞っていた柏木さんが実はこんなに緊張していただなんて……。
よっぽど重大な聞き込みだった、ってことでしょ!?
それを意識した途端、心臓が大きな音を立ててドクドク打っていた。
この興奮をどうやって押さえろというのよ!
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