☆彡 事後報告

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「でもね、一人で立ち向かう勇気がないの。  だから、明子にも立ち会って欲しいの。  私、ぐちゃぐちゃになって、明子のこと傷つけるかもしれない……けど!」  瞳を潤ませながら何を言いだすかと、身構えてみれば……ったく。  こんなところは、全然変わらない。 「あのね、何を今更……。  約束したでしょ? 何があっても傍にいるって。  一人で立ち向かわなきゃいけない、なんてことないの!  大丈夫!ぐちゃぐちゃになったら、ちゃんとティッシュで拭いてあげるから」  そう言って、光の手を強く握り締めた。  それは緊張のせいか、小刻みに震えている。 「お~。よしよし……」  私は光の肩を自分の方に引き寄せて、背中を撫でた。   「光は泉さんだけのものじゃないからね~」  そして頬にチュッっと、母親が子供におくるようなキスをした。 「ぎゃっ! あああ、明子……」  あたふたする光にニヤニヤした微笑みを向けながら、戻ってきた日常に感謝した。
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