第六話 ※R18

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 俊哉はただ、微笑んでみせた。口の端から、自らの中にあったものがたらりと筋を作り、喉を伝って胸元までたどり着く。その感触のせいだろうか、小さくも甘い声をこぼす。  再び、熱が収束していく。頭の中が、俊哉のことだけで埋め尽くされていく。 「早く、きて」  ベッドに横たわり、両腕を広げてねだられれば――乗らないわけには、いかない。  勢いのままに繋がろうとして、すんでで装着していないことを思い出す。 「いいから」  腕を掴まれた。 「そのままで、やって。中に出してかまわないよ」 「いくらなんでも、それは!」 「出してほしいんだ」  澄んだ、まっすぐな双眸だった。 「出してもらうまでが、上書きだから。……お願い」  余裕も理性も、とっくにすり切れていた。  ベッドから浮いていた腰に手を添えると、てらてらと光る蕾に一度触れさせてから少しずつ押し進めていく。  溶ける。気を抜くと飲み込まれる。それでいて気を任せたくなってしまう。四方八方から誘惑されているような心地になる。  自身を愛しい人とつなぎ合わせた感想は、ぐちゃぐちゃだった。  たったひとつの確固たる言葉は、ますます増した「いとおしい」だけ。 「オレ、下手じゃ……っ、ないですか?」 「へたじゃ、な……あ、っああ!」 「いいとこ、あたりましたか……」 「っま、って……ひさし、ぶりだからぁ……あぁ、ん!」     
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