第三章 隻眼の剣士対紫の婆

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夢見枕 これは 神に使えるものが使う 対魔物用に作られた神木で出来たものなのだが 何故 彼女 天眸 杏子が持っているのかは あとで説明するとして 私は 哲平からLIONでのやり取りを しては 他の友人達にも 情報を共有しているところで 結局 哲平は 風呂のなかで 気絶したために あの忌まわしい 紫の婆の最終問題を聞かずに済んだらしいってことで ギリギリ助かったようで 皆 ほっとしつつ 今日が 紫の婆の話を聞いてから3日目の晩 ここを乗りきれば なんとかなると お互いに お守りを枕元に 確認しては 早めに 眠りに入ったようです さて  時は 丑三つ時(午前二時半頃) 丑宮町の外れに ある ワンルームマンション 最上階の一部屋に 彼女 天眸 杏子が 和室の畳に 布団を敷いては 眠っています その回りには なんと あの神刀やら 勾玉 そして 鏡が 置かれています どうやら 彼女も あの剣士に守ってもらうつもりなのでしょうか? その時 マンションの屋上に ガシャーーン っと なにかが 降り立った音が 響きました。。。。。 しかし すぐ下の 最上階の住人には その音は聞こえず 無論 天眸さんにも 聞こえていません が 夢見枕の能力か?  天眸さん乗り込んで夢の中では 今の屋上の状況が 現れています 徐に 彼女は 夢の中で 立ち上がり そばに置いてある 神刀を背負い 勾玉を 首からぶら下げて 最後に なんと 自身の右前髪を持ち上げては そこにあった眼帯へ 鏡を 装着しました おお なんてことでしょうか? そこには あの小柄な剣士が出現しました。 一方 屋上に降り立った もの 車椅子が キーィ キーィと嫌な音をたてては 非常扉へと向かっています 屋上に降り立ったものは やはり車椅子に乗った 忌まわしき 紫の着物を 着た婆でした。 車椅子の背もたれに掛かった 巨大な鎌を構えるや 非常扉へ ガシャーーン  なんと やつは 鉄でできている 非常扉を 鎌の一振りで 打った斬ってしまいました これほど 大きな音が 響いているはずなのに だれ一人として 気がついていないようですね しかし 非常扉の反対側には 「まんまと呼び出されたとも知らず やって来たな」と 剣士姿の 天眸 杏子が 刀を構えて待ち構えていました。
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