第三章 隻眼の剣士対紫の婆

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一閃 神刀で 凪ぎ払われては 車椅子の上の紫の婆は 屋上へと 舞い戻りました。 「何故 貴様がここにいる? 我を呼ぶ強い念に導かれてここへやって来たというに 貴様 何者じゃあ?」 「フフ 私が呼んだのさ あやかし。 紫の婆 いや 倉島 淑子の霊よ」 「なんだとー何故それをぉ~?」 能面の真っ白な顔が 何やら怒りで 赤く染まりそうな感じの 紫の婆に 対して 小柄な剣士(天眸 杏子?)は「私は 貴様のようなものを取り締まる神務庁の捜査官さ。」 と言うや 再び 神刀で 車椅子を切りつける 剣士 しかし そうはさせじと 紫の婆も 車椅子を 一瞬で 後方へと 飛ばせては  屋上の広井場所へ移動して 巨大な鎌を 抜き放ち 相対しています。 「神務庁だと あの噂は 本当だったのかい いや まあいい 今 貴様を叩き斬ってやるから」と 能面の口が割けては 真っ赤に見えるや まさに恐怖感を煽る形相になっています。 「おお 怖いねえ 私が 神務庁の異界対策捜査官じゃなきゃ逃げ出したいねえ でもま あんたぐらいの 中途半端ものを怖がってもいられないんでね 私は 神務庁 異対のエリート警視 天眸 凶子さ。」 と言うや 一瞬で 自在に動き回る 車椅子の紫の婆の目の前へ 飛び込んでは シャキーン なんとぉ 巨大な鎌の柄を 叩き斬ってしまいました。 「うぎゃー 我が鎌を打った斬ってくれるとは これは 呪が足りない お前と戦うには 呪が足りない ン? いや これは アハハ 」 と いきなり 笑い出した 紫の婆は やはり 能面の口を真っ赤に開いては 「貴様を倒すには もう少し 呪が足りぬが おっとぉ お誂え向きの呪が 貰えるところが 出現したは さらばじゃ」 と一言 言い放った 紫の婆 一瞬で どこかへ 跳躍したように 消えてしまいました それを 見た 天眸 凶子「勾玉よ やつの行き先を 探せ」と首から下げた 勾玉を 頭上に掲げるや 「しまったぁ やつめ 恐怖感よりも 怒りの力を 取り込むつもりかぁ」 と言うや 彼女も 跳躍したように 消えてしまいました。 辺りには 何事も起きていない 屋上があるだけで。。。。。
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