第三章 隻眼の剣士対紫の婆

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私 磯谷 真理亜 昨夜は 早めに 眠りについたのだが ふと 三時頃 急に 目が覚めてしまい 何故か 紫の着物の婆のことを 考えてしまうと 妙に 理不尽に思えて来て 腹が立ってしょうがなくなっちゃったわけで 「そもそも なんで無関係の人に そんな忌まわしい恐怖感じさせるのよ。頭来るなあ っつうか どこの婆さんか知らないけど 成仏すればいいのにさ」などと思いつつ うつらうつら 始めた時でした ガシャーーン っと 大きなものが 落下した音が 頭の中に響き。 目覚めたのか?寝ているのか?判別しないような そこへ きぃー  きぃー っと あの嫌な 車椅子の軋む音が 聞こえて来ては ああ あいつ 紫の着物の婆が 目の前へ出現しました。 しかし この前 軽く 鏡で 剣士を呼び出して 追い払った自信過剰からか 恐怖感よりも 先程まで 抱いていた怒りが 相手に向かってしまい 「あんた いったい 何やってるのよ 亡くなったのなら すぐに成仏しなさいよ」と怒鳴り付けていました すると 婆は 能面の顔を揺らして 真っ赤な口を開き「ふふふ そうだ その怒りの気持ちを 我にぶつけよ」と囁きました そこで 私 はっと 気がついて「もしかしたら あいつの術中に入っちゃったのかなあ」と 思うも 恐怖心に囚われないように「今 剣士を呼び出して 退治してもらうから」 枕元にあった手鏡を 頭上に掲げようとしたその時 婆は いきなり 鎌を振り上げて その鏡を 叩き落としてしまいました 「これでは あの剣士は 来れないんじゃないのかい ふふふ」 「では 質問しようかねえ 右足 左足 どっちがいい?」 自分の失態を理解した あたしは すぐに逃げ出そうとするも 金縛りにあったように 両足共に 動かず 「どっちも嫌だ!」と なんとか 答えるも。。。。。 次の「ほぉ ならば第二の質問 その答え 誰から聞きましたか?」 うわあ 恐怖心で 頭の中にあった 答え すぐに出てこなく 腰も抜けて その場に 尻を落としてしまい あっと 思った瞬間 「倉島から聞いた」と回答を思い出せて  ほっと 一息 しかし 婆は 矢継ぎ早に 第三の質問「我の着物は何色だい?」 しかし この回答には 即答「藍色だね」と答えて。。。。。 がやはり 第四の質問が「お前は 我をどう思う?」と
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