第三章 隻眼の剣士対紫の婆

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「バカなぁ 我がせっかく集めた贄を ああ。あの方達に渡す手土産がぁ」 「ふざけたこと言うな では 昇天せよ。」と言うや 天眸 凶子 今一度 神刀を 真一文字に 切り払い 次は 婆の車椅子ごと 胴体を 叩き斬りました。 紫の着物の婆は 真っ白な光に包まれて 消滅しました。 「終わったな。今回の紫の婆事件」 「あのぉ あなたは 天眸 杏子さんなのぉ?」 私が思わず 声駆けてしまったその質問に 彼女は 笑みを浮かべて「今は 天眸 凶子 大凶の凶の字の方ね。」と言い 自らの前髪を 靡かせて 右目へ 覆い被せると。。。。。 なんと~? いままで 戦闘モードに感じられた 雰囲気が一変して あの転校生 天眸 杏子へと 戻りました。 「で こちらが 天眸 杏子 杏の方の杏子ね」 「あっ 天眸さん あなたっていったい?」 「そうね このままじゃ あなたも気持ちが落ち着かないか なら 少しだけ 教えてあげるよ。私は 実は あなた達よりも 一回り(十二才)上の二十八歳 このJK姿は 違和感ありありなんだよねほんとは ケラケラ」 「って 全然 見えない 本当に女子高生にしか。。。って あのぉ」 「ふふふ構わないよ ちびっこだし 胸もちっこいし 童顔だしね しかし 上の人たちも 無茶ぶりするよねえ」 「上の人たちって?警察?」 「警察ではなくて 神務庁って部署の異界事件対策課ってところの 警視って言うのが私の本職。まあ さっきのようなあやかし事件を捜査して解決するんだけど 詳しいことは知らなくて 結構」 「ってことは もう 丑宮高校へは戻らないのね?」 「まあ 夏休みまでは 不自然でなく いるけど あっ そうそう この話 私が 学校を去れば 記憶から 消去されちゃうから」 「えっ それってあなたの存在した想い出も?」 「イイエ あの事件に関する 私の存在役割ね もしも 覚えていたら 危険だから」 「危険って?」 「さっき紫の婆も言ってたけど あいつクラスは 大したあやかしじゃあなくて あいつ以上に 厄介者が 結構いるんだよね。それで やつら 何故か 遊び半分に 人間界に事件を起こしている集団がいてさ」 「えっ じゃあ あんな化け物が まだいるの?」 「あなたが想像する以上にね」 「そうなんですね それで 天眸さんは 戦ってるのか」
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