紫の着物の婆 プロローグ 転校生

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ヤマナシ県の北部にある 県立丑宮高校 開校して もうじき100周年をむかえる 我が母校 2年2組級長である 私 磯谷 麻里亜(いそがい まりあ)にとっては 忘れることのできないことが。 梅雨明けしたばかりの 7月 丑宮高校で 異変が起きていました。 はじめは 一年生が たんに家出でもしたと思われていたのが あっという間に 一年生のみならず 二年生 三年生にも その蒸発者が 現れ。 本来なら この時期 期末試験の勉強に 皆励み出すはずが なぜか  生徒の間では その噂 いや 事件が 話題にのぼらない日がないくらいに 皆 ソワソワしてしまい  正義感溢れる(友人談) 元々 曲がったことが嫌いな 短髪の美少女(自己申告笑)である 私は 学校側に対応を急いでもらおうと 朝一で 職員室へ向かったのだが そこで 私はある一人の少女と出会うことに まさか これで、あの事件へと飛び込むことになるとは その時 私はひとつも思っていなく 担任の水沼先生のもとへ 例の蒸発の件について 問い質そうといったところで その少女に出会いました。 少女の名は 天眸 杏子(てんぼう きょうこ) うちの制服(紺色のブレザーにスカート)ではない 白と黒のセーラー服を纏った少女 真っ直ぐな長い黒髪をした小柄な女子としか 印象がないが 彼女の唯一の特徴と言うか 右目を 真っ黒な前髪が 覆い被さって 隠しているようで。。。。 水沼先生「彼女は 両親の急な転勤で 我が丑宮高校へ編入となりました あと 彼女の右目は ちょっと特別な事情で 出せませんので 気にしないでください」と言うや 水沼先生に 例の蒸発の件を問い質すことなく 2年2組の教室へと 三人 向かいました 「はじめまして 私 天眸 杏子ともうします 級長の磯谷さん よろしくね」 「あっ わからないことあったら どんどん私に聞いてきてね」 「おお そうだな この磯谷は 面倒見がいいからな 頼むぞ 磯谷」 なんて この時期の転校って言うのは 普通はないと思うけど まあ 家庭の事情もあるからなぁっと 私は その時 特に意識はしなかったのだが まさか 彼女が ああいう理由で 転校してきたって知った時は 驚いたな では まずは 蒸発事件について 少し 語りましょう。
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