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夢の中で 紫色の着物を着た老婆は 少女に向かってこう訊いてきた。
「右足と左足 どっちがいい?」
少女はわけもわからず「右足」と 答えたそうだ
すると 紫の着物の婆は 能面のような真っ白な顔に 口が裂けたかのような大笑いをしては「はははは ならばいただこう」と言うや
車椅子の背もたれに 結ばれていた 巨大な鎌(死神が持つような)を
両手で 振り上げるや
ばさ
っと 少女の右足を切断してしまったとか
しかし それは ただの夢の話だろうと 皆さんは 思いますよね
ところが 翌朝 少女は
行方不明になってしまったそうです
そして この夢の話の恐ろしいところは まだ続いていて
その話を聞いた少年のもとに 一週間もしないうちに
あの紫の着物の老婆が現れて(無論 夢の中だが)
再び 問われた「右足と左足どっちがいい?」と
少年は 少女が 「右足」と答えたのを知っていたので
「左足」と答えたのだが
結局 再び 老婆の能面のような顔が 裂けて 笑い声が響き渡り
「ならば いただこう」と
今度は またもや巨大な鎌で 左足を大切断されてしまい
少年は 夢の中で気を失ったとか
翌朝 母親に起こされた 少年が なんとも怯えた表情で 母に今の夢を訴えるも 「何を六年生にもなってばかなこと言ってるの」と
相手にされず
学校へ向かったその朝 またもや 行方不明になったとか
そして 紫の着物の老婆の話は 学校全体へ 広がりを見せては
学校側は 躍起になって その噂を 打ち消して
なんとか 生徒たちに不安を与えないようにするも
第三の事件が
次の少女は かなり 気が強い生徒だったので
紫の着物の老婆の夢を見るも 怖がらずに 例の問にも
気丈に「嫌だ どっちもダメ」と答えたとか
そこで 紫の着物の老婆は退散するかと思ったのが
なんと 老婆の口は第二の質問を「その答え誰から聞きましたか?」
と。。。。。
まさか 第二の質問をされると思っていなかった少女はでたらめに
「倉島」と 答えたとか
すると 残念そうに 紫の着物の老婆は 車椅子の向きを変えて 戻って行こうとしました。
そこで 少女は 恐ろしいものを見てしまいました
老婆の着物の色 後ろ姿で見たら なんと 青っぽい色だったとか
では なぜ 紫色の着物に見えているのか?
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