紫の着物の婆 プロローグ 転校生

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しかし 老婆は 再び 振り向いては 「最後の質問だよ 私の着物は何色かい?」と まるで意識していない 三つ目の質問を受けた少女は 見た目で つい「紫」と答えてしまったのだが。。。。。 その回答を聞いた老婆は またもや能面のような真っ白な顔に真っ赤な口が裂けたような表情となって「あはは これは紫ではなく 藍色だよ なんで紫に見えるかと言うと それはな」と言うや これまた 車椅子の背もたれの大きな鎌を振り上げて 少女の首を バッサリ~? 「それはな お前らの真っ赤な血で染まったからだよ」と言い残して 消えて行ったとか 翌朝 その話を 両親に伝えて 彼女は ショックがきついから 学校を休むと言っては 家に 残っていたのだが 母親が ちょっと買い物に出てる間に  その少女は 失踪してしまいましたとか。。。。。 っと 私 磯谷 真理亜 読者さんに 語っているような体で 「紫の着物の婆」の噂を話しているけど 実は 転校生の 天眸 杏子さんに 校内を案内しながら  何となく 話をさせられていたような。。。。。 天眸さん おとなしめな雰囲気と真面目な態度で 好感持てるし 自分が自分がって押し出しの強いタイプではなくて まさに 話を聞くタイプと言うか うまく話をさせてくれる人みたいでさ 校内を回ってる三十分くらいで 今の話を全て 彼女に話していたんだよなあ そして「そうなんだ 怖いね 夢から そういう失踪が重なるってね っで 今 この県立丑宮高校でも 起きているってことなんだね」 「うん そうなんだ でね 今朝 担任に 現状をなんとかしないと 学校全体がやばくなるって 相談に行こうと思ってたんだけどね」 「あのさ ネットとかでは 拡散してないのかな それ?」 「ああ 調べて見もしなかったなあ」 「私 ちょっと調べて見るね。学校に言うのはそのあとがいいかも」 「うん 」 話ながらの校内案内終了した時には なんか この天眸さんって子 結構好きになってましたね あたしは。
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