第二章 検証開始?

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「あっありがとう」と 私が その小柄な人に お礼を伝えた時 その人は 「しっ」っと いきなりこちらを 制止するや  再び 背中より 刀を 抜いて 前を 強く見つめています すると 先程 フェイドアウトしていった あの忌まわしい 紫の着物の姿が 少しずつ実体化をしてきています。 「あいつは まだ完全に消えていなかったようだ もう少し 声を出さずに」と その人が 私に 背中を向けたまま 話すや 再び 紫の着物の婆の車椅子が 出現しては「誰か 結界を張っているようだね忌々しい。昨日もそうだったんかい?」 と呟いているのを 受けて 小柄な剣士は 「この魔物め ここは貴様のいる世界ではない とっとと失せろ」と言うや 抜き放った刀を 正眼に構えて  一挙に 相手のおる方向を 切りつけました。 ジャキーン  ジャキーン 一合 二合 と ぶつかりあう 凶鎌と神刀 紫の婆 怯むことなく いきなり 私に 「そこに隠れている少女よ こやつを助けなくてよいのか?」と話しかけて来るも 先程 剣士から 黙っていろと 言われたのを 思い出して 私は 口を ぎゅーっと引き締めて 一口も 洩らさないように します その時間の長いこと 長いこと その間 剣士は 車椅子を自在に操る婆と 刀で やり合っていて こちらに 向ける余裕はないようで。。。。。 「もしも この剣士が 負けたら? 私 どうなっちゃうのぉ?」と 考えるや 身体がぶるぶると 震えて来ちゃいました。 しかし そんなこちらの状況がわかったのか 剣士が突然 こちらを 振り向いて 「大丈夫 私は強いから」と 笑顔を。。。。。 ん? その顔に 何か見覚えがあるような 以前から知ってるような感じを受けては そちらへ 微笑み返しをしたら。 剣士は 右目に掛かっていた前髪を 首を思いっきり 振っては 上へ 跳ねあげました。 おお  その右目には 眼帯が しかも 光をきらりと反射する 鏡が付けられたものです。 その眼帯の鏡より いきなり 真っ白な光が  ピカー っと 煌めくや  紫の婆へ 照射されました 「貴様ぁ いったい何者じゃあ?神刀の他にも照魔の鏡まで もっておるとぁ ええい 今日は 我の呪が足りぬゆえ 消えてやるが 次こそは 待っていろよのぉ」 今度こそ 一瞬で消失しました
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