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港と言えないほど小さな船着き場には迎えはまだ来てなかった。
船から降りて乗客はそれぞれのグループで集まり迎えのバスを待っていた。
大和のグループは20代前後の男4人、女3人の集まりだ。
その近くにアラサーの女性が大きな荷物を持って一人で立っていた。
さらに向こうにはガラが悪そうな男達4人も荷物が多く、とてもリゾートを楽しみに来たようには見えない。
大和(…なんだあいつら…。今まで島に何度も来たことあるけどあんな奴ら初めて見た)
ジロジロ見ていたのがバレて、一番背の高い男に睨まれてしまい、大和は慌てて目を背けた。
マイクロバスがやってきて、気のいいおじさんが「下田と言います。皆さんようこそリゾート島へ」と挨拶をしてバスへ案内された。バスの中では宿泊施設の利用説明を下田さんがしてくれた。
下田「私の他に料理担当のおばちゃんと掃除のじいさん、手伝いの若いもんがおりましてね。私らは二つ隣の島に住んどるんで、ご飯の支度が終わったらそっちに帰りますが、若いもんはこっちにおるんで、なんかあったらそいつにゆうて下さい」
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