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男「なぁ、俺らはその島には行けねぇの?」
下田「すいませんが、島へは宗教的な理由で島民以外は入れんような決まりなんです」
男「…チっ」
大和(今回は態度が悪いグループと一緒なんてツイてないな…)
今までは一人で弟に会いに来ていたが、今回の旅行は高校時代からの先輩の赤石純一(あかしじゅんいち)を誘ったのが発端だ。誰にでも分け隔てなく接する誠実な赤石は大和にとって憧れの存在であり、彼がいるからこの大学に進学したと言っても過言ではない。同じサークルに入ったのも当然だった。少しでも彼の近くにいることで彼のようになりたかった。
赤石と同じ3年生の衣笠達也(きぬがさたつや)先輩は金持ちのボンボンで大和は彼とは直接関わりはないが、赤石の話を聞いて『もう海外は飽きたから田舎の島も面白そうだ』と物珍しさに着いて来たらしい。
衣笠の彼女の最上咲子(もがみさきこ)はサークルメンバーではないが、彼女も最近TVで無人島生活が流行っているから興味を持ったようだ。
先程悠真が狙っている宣言をした1年の熊野はこの島で大量繁殖してしまった兎を目当てできたらしいが…、多分それは違うだろう。現に今だってちゃっかり赤石の隣の席をゲットしていた。
そして、大学に入学してから友達になった悠真と、幼馴染の凜というメンバーである。
赤石「その若いのってのが千貫の弟か?」
大和「はい、民宿の手伝いをしているらしくて」
悠真「双子なんだっけ?」
大和「そうだよ」
熊野「へーやっぱり見分けがつかない?」
大和「いやぁ…弟は病弱で成長が遅くて…」
凜「今まで写真でしか見たことないから会えるの楽しみだなぁ~♪」
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