ありがとうね

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 檸檬ちゃんが、 「取りあえず歩き出そうよ」 「そうだね~」「そうだっぺ」「そうだずら」  取りあえず目に付いた幅の広い道を、4人揃ってきゃあきゃあ騒ぎながら当てもなく歩き出した。  檸檬ちゃん含め異色4人組でも、普通にしていたら、振り向きたくなるカワイイ系4人組。  10メートル歩く毎に声をかけられ、全然前に進めていない。出発から30分位経過するが、まだ札幌駅が見える。  1時間位した頃に檸檬ちゃんがとうとう切れ、 「へい彼女達どこから来たの?」  檸檬ちゃんの肩にふれたとたん、  バッチバッチ 「ぎゃー!」  スタンガンを使って撃退。 「うざい!進めないじゃん」 「檸檬ちゃん、やりすぎずら」 「そうかな。こうでもしないと、たかってくる虫早期撃退出来ないでしょう。男の人に体触られるのいやだもん」 「そうだずら」 「君たちどこから バッチバッチ ぎゃー」  話してるそばから虫が寄ってくる。  やっとの事で進み始めた4人組。  メンバーの一人が、 「なんか見たことない信号あるよ」 「ほんとだ」「うんだ」「ずら」
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