ありがとうね

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 実はこのあと、信じられないことが起きることは、誰もが予想していませんでした。  檸檬ちゃん、蜜柑ちゃんペア。  奏ちゃん、鈴蘭ちゃんペア。  凛ちゃん単独でスタート。  奏ちゃんが、 「凛ちゃん、こっちかたづけたら、そっちに回るね」 「お願いね」  始めは、快調だったら凛を除く4人だったが、10分くらいからペースが落ち始め、 「もう食べられない」  檸檬が脱落、 「限界」  鈴蘭が脱落、  奏が 「鈴蘭ちゃん、半分も食べてないよ」 「もう駄目」  鈴蘭がつぶれてしまった。  その時、横からスプーンが伸びてきて、鈴蘭の横からすくい始めた。 「凛ちゃん、自分のを食べ・・えっ!」  その声に驚いた凛の前には、空になっている大きなグラスが置いてあった。 「奏ちゃん・・どうしたの?」 「凛ちゃん・・パフェは?」 「食べた」  4人の視線は凛に向いた。 「「「「・・・・」」」」 「おいしいねこのパフェ」  ニコニコしながら、凛はパフェを食べていた。  開始20分で2個のパフェが完食された。 「蜜柑ちゃん、檸檬ちゃんパフェ・・食べないの?・・ならちょうだい」 「「う・・ん」」
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