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今日も本丸は、平和だ。
土方の愛刀である、和泉守兼定と
堀川国広が馬当番の仕事をし終わったところだった。
「兼さん、こっちは終わったよ」
「おう!、こっちも今終わった所だ」
「ほう、お前たちは終わるのが早いなー」来たのは、畑当番だった三日月宗近だった。
「そんで、桜は...」
「今、薬研が見てくれている。命には、何もないそうだが...」
「まだ、覚まさねぇ...か」つぶやく。
最近、桜という刀剣を仲間にした。だが、鍛刀をし、顕現して来た直後に倒れてしまったそうだ。それから、一度も目を覚まさない。その横で顔を出す。
「兼さん、なんで桜の事をそんなに気にするの?まさか...」口を手で塞ぐ。
和泉守の顔が赤くなる。
「んな、訳ねぇだろ!俺たちは刀剣だ。恋わずらいなんかしてる暇はねぇ」いってしまった。「素直じゃないな、ははは」国広は、和泉守がいく後ろ姿をずっと見ていたのだった。
手入れ部屋では、薬研が桜の看病をしていた。すると、ふすまから誰かが来た。
「大将...」見ると、この主である審神者だった。
その時、和泉守は縁側で庭を見ていた。
「何をしているんだ?」 来たのは薬研だった。
「看病は...もう、いいのか?」
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