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「パパ、ウォーカーは死にたいの?」 ホリデイの昼下がり、公園で親子が遊んでいた。 10歳くらいの女の子が父親と話をしていた。 「マリー、死にたい人間などおりゃせんよ」 「じゃあなぜ、パパの車に飛びこんでくるの?」 「あいつらはバカ野郎なのさ、マリー」 「そうなの? ふーん」 「マリーにはまだ分からんさ」 「わたしが大人になって、車を運転したら、パパのようにやってもいいの?」 「あぁ、そうだよ、マリー。パパのように轢き殺していいんだよ」 「分かったわパパ、愛してる」 ホリデイの昼下がり、平和な時間が流れていた。
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