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突然改めて名前を呼ばれてウィルは疑問を浮かべる。
その呼び方が、いつになく真剣そうだったからだ。
「な、何だよ……」
少し不安になるウィル。
その後、ゴードンは微かに俯いた後、静かに言葉を述べる。
「君に伝えなければならない大事な話がある。葬儀が終わったらまた2人になろう」
★
葬儀が終わり、ウィルは自分の家に戻っていた。
葬儀が終わった後、一気に疲れが出てきたが、ウィルは気を休めずに疑問の表情を浮かべる。
目の前にはゴードンが座っていた。
普段と違い、深刻な表情……ウィルはこんな彼の表情はあまり見た事ない。
近くには祭壇……十字架が棚の上に立っている……母も近くにいる。
何を話す気なのだろう。
「ゴードン……。大事な話って……何だよ……」
ウィルは恐る恐るゴードンに尋ねると、ゴードンはちらりと祭壇の十字架を見て、静かに話した。
「実はな……君の母から1ヶ月くらい前に頼まれたんだ。本当は彼女がこの話をするべきだったが、私が代わりに話そう」
「母さんからの話?」
ウィルの疑問は更に膨れ上がる。
ウィルは母と2人暮らしだった。
よっていつも一緒だった……だから直接話すタイミングなんていくらでもあったはずだ。
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