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最初に会った時は衝撃的だった。痛みを感じないように立っている造さんの足からは血が流れている。その血が綺麗だと思った自分も恐ろしいが平然としている造さんが恐ろしく感じるほど綺麗だった。
「ごめんなさい。造の人形転売されたみたいで荒れててあっでも造が売った人じゃなくてその親族にだけど造は人を選ぶし条件色々つけるから売った人は絶対転売しないのよ」
とマネージャーさんが言ってきた。今日は最悪のタイミングだったらしい造さんが出てきた部屋をチラッと見ると物が散乱してガラスが飛び散り造さんの血が所々付いていて事件現場みたいな感じになっていた。俺はそっと目をそらしてみなかったことにした。
リビングに通されて紅茶をマネージャーさんが用意してくれた。もうその時には造さんに完全に堕ちていたのだろう
造さんのキッチンを物を探さずスムーズに紅茶を出せるマネージャーさんにイライラして嫉妬をした
「ごめんね。お茶菓子これしかなくて造に買ってくるように言ったんだけど忘れてたみたい」
と言われた。
造さんとの関係は今は何もないのに嫉妬する自分に驚いた。今まで恋人がいても嫉妬しなかったのに出会ったばかりの人なのに
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