食材への志願

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そんなこんなで話合いが終わった。 次の授業は世界史。 教科書を準備して教室を移動しなきゃと思い机の中を覗くと、安藤ちゃんが私に語り掛けてきた。 「ありがとう真凛ちゃん。フランクフルトの案を出してくれたこともだけど……君島さんとのことかばってくれて……私、君島さんから嫌われていて、だから他の2人からも嫌なことをされているんだよね……嬉しかった。ありがとう」 あ、なるほど。 私は安藤ちゃんのことを助けたという設定になっているんだね。 そういうつもりはなかったけど、別に悪くない。 私の計画を円滑に進めていくためにむしろ利用させてもらおう。 実行委員の安藤ちゃんを味方につけていたら何かと融通が利くようになると思うし。 「私、自分はいい加減で何もしないのに、人の努力を馬鹿にする人嫌いなの。私は安藤ちゃんの味方だから」 安藤ちゃん。 目をウルウルしなから感動しているみたい。 人って単純だね。
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