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私は家に帰ると、早速父に相談した。
文化祭の模擬店でフランクフルトを出すこと。
そのソーセージは、人を材料にしたいこと。
その材料候補は、君島さんたち3人だということ。
腸詰機械を貸してほしいということ。
ほぼ私の独断で話を進めてしまったから、父に怒られるかと思ったけど、人をソーセージにしてフランクフルトにすることによって、多くの人に人肉の美味しさを知ってもらえることを特に評価してくれた。
そして父も協力してもらえるようになった。
「じゃ真凛、食材候補の友達の写真とプロフィールを教えてくれないかな?」
私は隠し撮りした3人の写真を見せた。
「1枚目は君島舞さん。クラスのボス的存在で、みんなをいじめ……」
「性格を聞いているんじゃない。それは食材の良し悪しに関係するかい? 必要な情報だけ言ってくれないか」
そうだった。
うっかりしていた。
「ごめんなさい。お父さん。君島さんは、身長が163cmで結構長身。お金持ちだから高級なものを食べているかと思ったら、お菓子とハンバーガーとかのファーストフードが主みたい。部活は陸上部で……」
「競技は?」
「短距離だって言ってた。特に100メートルだって」
「成績は?」
「県で1位を取ったことがあるって」
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