食材への志願

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「パフェがいいでーす」 「クレープもいいかも」 「金魚すくいでよくね?」 「金魚を食うのかよ!」 みんな適当なことを言っている。 それを聞いた安藤ちゃんは激しくキレた。 「ブチ殺すぞお前ら! そんなことだから何にも決まんねえんだよ。文化祭準備が間に合わなくて恥かくのはお前らなんだからな! 晒し者になって死ね!」 「殺せるものなら殺してみなさいよ。せんせー安藤さん頭おかしいでーす。死ねっていいました」 「殺せるものなら殺してみろよばーか」 「そんな度胸もねーくせにいきがってんじゃねーよ! 殺してみろよ」 安藤ちゃんの暴言にクラスはもう騒然となった。 でも私はいいこと思いついちゃった。 殺してみろよと言ったのは3名。 君島舞さん、戸引真琴さん、清宮愛さんの3人。 この3人は殺されてもいいって公言したってことだよね。 だったら死んでもらいましょう。 そしてみんなに美味しい料理を食べてもらおう。 私だけじゃなくてみんなに。 人肉の素晴らしさに気付いてもらろう。 くだらない行事だと思っていたけど、ワクワクしてきた。
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