情報流出の危機

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「それでさあ~」 「何だ?」 「来月辺りからの手記をさ、思い切って投稿しちゃおうかな~って思ってさ」 「おう。そうか……人気が出ると言いな…………てっ! ダメに決まってるだろ!」 「え? ダメ?」 「当たり前だ! これはファイルにも書いてあるが、鬼島学園が所有する機密事項なんだぞ。こんな個人情報と学園情報と委員会情報、あらゆる機密情報を自分から流出させてどうするんだ。ワルに情報を握られてみろ、今よりもっと動き辛くなるぞ!」    ガン!  委員会室のドアの方から聞こえた衝突音に反応して振り向く。どうやら巨人が入口の縁に頭をぶつけてしまったらしい。 「遅かったなカナタ」  俺の挨拶に「うん」とだけ返しカナタは壁際の長机に荷物を置いて、俺の正面、秋彦の左隣に腰を下ろした。
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