プロローグ

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 照り付ける日差し、頬を撫でる風、川のせせらぎ、空の青、浮かぶ雲。  そして、豊かな緑。  それらが一つも欠けることなく循環し、世界は回る。  そんな世界の大きな流れの中にあるぼくたちの営みは、喧騒は、想いは。  世界からすれば、酷くちっぽけで、取るに足らない、ほんの一時の出来事なのかもしれないけれど。  でも、確かにそこに存在し、一生懸命に、必死に、生きているのだ。  ぼくたちはこの世界で、生きているのだ。  この世界に、生かされているのだ。
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