輝久ノ章 時間旅-Time travel-

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__晴明、あんな奴を百鬼夜行道を通って未来へ逃がすだけでいいのか? 「いいんだ。輝久には時の変化を知って欲しいのだ。」 ...なるほどな。この世に不変のものなどないからな。 時間が経てばそれだけ変化する。人間もな。 「恐らく輝久が逃げた世界では大きな変化をもたらしているだろう。 それだけ"穢"が多いのだ。」 ...信仰と文化を忘れかけているだろうしな。 誰かが受け継ごうとしても、結局何処かで途切れてしまうもんだろう。 「...輝久も人間だ。大人になった時にはかなり性格が変わっているだろう。」 我々の事を忘れていなければいいのだが...。 「...いつかは忘れてしまう。だが、一度忘れてもまた思い出してくれるはずだ。 輝久は生きようとしているんだ。」 ...輝久輝久って、お前アイツに新しい名をつけたんじゃないのか? 「...おっと、そういえばそうだった。」 __輝久、強くなれ。己がままに。 輝久ノ章 時間旅ーTime travelー 終
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