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大陸に位置するとある森には、様々な噂が流れていた。
曰く、
〈森の奥には伝説級の魔物がいて、森に侵入する者を食糧にしている〉
〈魔界と繋がっていて、魔族が森の中へ人間を攫っている〉
〈実は大規模な実験施設があり、目撃者は口封じのため殺されている〉
様々な噂があるものの、それらの信憑性(シンピョウセイ)は不確かで、ただただ “その森に入ってれば2度と戻ってこられない” という事だけがまことしやかに囁かれる。
じわじわと、だが確実に広がる民の不安を収めるために、その森は国王の勅令により、帝ですら入ることを許されない【特一級禁領地】となった。
その森の名は、"還らずの森"
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