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side:ルシファー
家の寝室にシオンを寝かせ、そっと部屋を出る。
取り敢えず自己紹介か?
俺は熾天使ルシファー、シオンの使い魔だ。
と言っても、シオンとは使い魔になる前から知り合いで、下界に降りた時に契約した方が何かと便利だからしただけだけどな。
シオンは所謂転生者だ。
前世でもハイスペックだったアイツを後継者として目をつけた先代の唯一神様が、殺して呼び出して引き継がせた。
アイツもアイツで故郷への愛着とか未練とかが一切なく、生死感も淡白なので、すんなり引き受けていた。
当時、唯一神様の秘書として働かされてた俺も成り行きをずっと見てたが、あそこまでスムーズに引き継ぎが済んだのは珍しいんじゃないか?
普通は後継者になった奴が元の世界に戻せだの何だのと駄々をこねては無駄に時間を浪費するらしいからな。
神にも任期みたいなのがあって、それを過ぎるとどんなに高位の神でも問答無用で消滅するから、その前に引き継ぎを済ませようとコッチも必死なんだよ。
っと、そういえば、まだ朝食に使った食器洗ってなかったな。さっさと洗ってしまおう。
シオンが目覚める前に出来ることはすべて済ませておこう。
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