恋は愚かというけれど

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ごめんなさい。ついでにもう一カ所気になった所が、確か…」(仏) アーデルハイトさんがパラパラと楽譜をめくって探し始めた。 あ、そうだ。そうだった。 「長くなりそうだったら、この後食事しながらでも良いですか?」(仏) 背後からヒュー、と口笛が鳴った。 ボナリーさんだ。 結構古いタイプの冷やかし方だな、そう思えてしまった。 リハーサル室を出ると奏ちゃんとシモーヌが、ちょうどこちらに来る所だった。 シモーヌは奏ちゃんの後ろでジェスチャーを始めた。 何やら焦っている。 ? 全然分からない。 エルヴィス・プレスリーのモノマネをする、小泉純一郎? 違うか。 何々…?うんうん。 ダンスを踊る井森美幸? 「簗瀬さん、夕食どうされるんですか?」 奏ちゃんが訊いてきた。 シモーヌが何を言いたかったのかは、とりあえず置いておこう。 …キタ! 「アーデルハイトさんと摂る事になったから、奏ちゃんはシモーヌと食べて来てよ」(仏)
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