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「うわあああああああん!どうしよう!シモーヌぅ!」(仏)
…熱から覚めた僕はやはり後悔していた…
あの時のちゅうも、じゃあ推薦して下さるマエストロの為にも頑張らないと、と奏ちゃんは嬉々としてピアノに向かってしまい、するりとかわされた。
もはや僕のドラえもんと化したシモーヌは、ウンザリとした表情で僕を部屋へと迎え入れてくれた。
NYでの公演を終え、自宅のアパルトマンへと戻る前にシモーヌの所まで直行。
それから洗いざらいぶちまけた。
アーデルや他の女性とデートに行くことで、奏ちゃんに変化を与えられないかという作戦を一緒にたてたが、アーデルが本当に付き合って欲しいと泣き出した事。
泣き叫ぶアーデルを追い掛ける僕を見かけた奏ちゃんは、アーデルと付き合っていた僕の浮気がバレて揉め事を起こしたのかと勘違いしだした事。
「え?浮気って?」(仏)
「…あー。えーと、そ、その、しちゃったんだえっち。奏ちゃんと…」(仏)
「…は…?」
「ホラ、シモーヌが奏ちゃんの誕生日近いからプレゼント攻撃投下してみろって、一緒に選んだだろネックレス」(仏)
「あー」
「それを渡して僕の気持ちも告白したらさ、泣きながら僕にしがみついてきて、さ…」(仏)
「ほー。その勢いで?頑張ったじゃないユーヘイにしては」(仏)
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