第3章 初恋の行方
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「雲水、お前……まさか」 そんなはずはない、と思いつつも、否定できない現実が目の前にあった。 「そのまさかだよ」 彼は何もかも知っている、といわんばかりの不敵な笑みを浮かべていた。 「ボクも月花ちゃんと同じさ」 異性とキスをすることで、熱が下がる――そんな不可思議な症状を持つ病は、この世に二つとないだろう。 俺の予想を代弁するようにして、彼は言った。 「ボクも、白雪姫なんだ」
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