第3章 初恋の行方

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  「雲水が白雪姫、か……」  雨の降り続ける暗い空を見上げ、溜息を吐いた。  思えば、雲水は普段から午後の授業を欠席することが多かった。  もともと生活態度が悪く遅刻も多かったため、あまり気にしたことはなかったけれど。  しかし今になって考えてみれば、あれは病のせいもあったのかもしれない。  異性とキスをしなければ、彼は熱を出してしまうから。  なら、日和は。  雲水とキスをしていたのは、彼の体調を回復させるために仕方がなかったのかもしれない。  たとえお互いに恋愛感情はなくても、二人はキスをする必要があったのだろう。  さながら、俺と月花との関係のように。  
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