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パラパラとページをめくっていると、ふと目に留まったものがあった。
「これは……」
神社の写真だった。
赤い鳥居を背景に、二人の子どもがポーズを取っている。
少年と、少女。
共に幼稚園児くらいで、片方は俺であることがわかる。
形の悪いピースサインを作っている俺の肩を、少女は両手で抱き寄せていた。
背は彼女の方が高い。
元気いっぱいに満面の笑みを浮かべた口元からは、小さな八重歯が覗いている。
(この子は……)
誰だか思い出せなかった。
けれど、どこか見覚えがあるような気もする。
だぼっとしたオーバーオールに、長いポニーテール。
子どもらしいくりくりの目は、ほんのりと猫っぽく吊り上がっていて――。
「……まさか」
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