第3章 初恋の行方

61/77
28人が本棚に入れています
本棚に追加
/350ページ
         ★  翌朝。  起床してすぐにスマホを確認すると、またしても月花からメッセージが届いていた。  今日も体調が優れないので休むという旨だった。 「月花……もしかして」  仮病じゃないか、と思った。  俺と顔を合わせるのが気まずいから、わざと休んでいるのではないかと。  考えすぎかもしれないが、しかし、普段から変なところで気を遣う彼女のことである。  絶対にない、とは言い切れない。  迷った末、俺は電話をかけることにした。  
/350ページ

最初のコメントを投稿しよう!