あなたのたましいに死ぬってかいてあげるわ。

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「ムーディーブルースと言えばわかる。」 「ところでなぜここにいる?」 「困ったら公民館に行きなさいって。」 「ここから瓶に入ったメッセージが出てきた。なにか知らないか?」 「あっ思い出した。公民館が古くなってこわして何もなくするってきいたから、『未来の人へ。ここに公民館がありました』ってメッセージを書いて入れておいたんだった。」 「いつ入れた?」 「うーん、たぶん幼稚園くらい。」 「書いたのはそれだけか?」 「あとは『10がつ9にちうまれ、みつお、さむらいのしそん』って。」 「なぜ生年月日を書いた?」 「幼稚園で生年月日と名前を書きなさいって習ったから。」 「なぜ名字をかかない?」 「小さくてまだみつおってしかかけなかったの。」 「さむらいのしそんってなんだ?」 「みつおだけじゃだれだかわからないでしょ?」 「ほかに何をいれた?」 「木の枝と炭と髪の毛とつめ。」 「なぜ木の枝を入れた?」 「年輪を見るといろいろわかるんでしょう?」 「なぜ炭を入れた?」 「何か入れたかったけど何もなくて近くに芋煮会の燃え残りしかなかったから炭を入れておいた。」 「なぜ髪の毛をいれた?」 「髪の毛を入れておけば誰だかわかるかなと思って。」 「なぜつめを入れた?」     
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