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第1章
1700年。某日
「 コラッ!待てー! 」
平穏な町に形相の面をした町人が
少年を追っていた。
「 チッ 無一文の餓鬼追いかけてないでもっと物が売れるように努力しよろなぁ! 」
少々苛付きながら逃げている少年は軽々しく街のはずれのほうに逃げていった。
「 はぁはぁ…ったくなんで毎日懲りずに俺を追ってくんだよ! 」
奪ってきた和林檎を食べながら
1人でぶつぶつと愚痴を放っていた。
夜になり、少年は目の前に立ちはだかる森へと足を踏み入れた。
その森には何もなく何処か木の下で
夜を明かそうと少年はいい寝床がないかとあたりの木を探し始めた
だがどれも同じような木ばかりで
なかなか寝れるような気はなかった
木を探して夜が開けるのを待つのは御免だと
苛付き始めた少年は歩くのをやめ近くにあった木の根に座った。
しばらくして、歩くのを再開すると
遠くに光が見えた
薄らとだが小屋の形が見えた
無理矢理でも泊めてもらおうと
少年は足を早めた。
小屋の近くに行くと人影が見えた
「 おい 」
少年が声をかけるとその人影はこちらを振り返った
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