第1章 混沌。

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「見て見て! これがあたいが作った二つ目の世界。 カオスワールドだよー。」 「カオスワールド?」 まるで、ガラス製のかき氷の器に、土を敷き詰めた様な世界。 そこにカオスがジョウロを使い水を注ぐ。 すると、海らしきものが出来た。 「せ…世界ってこうやってつくるの?」 「そうだよ? 後は真ん中に種を植えて、ほらっ! 世界樹が出来た。」 「世界樹……。 なんだかありがたみが……」 「後は生き物とかモンスターをこねこねしてー。」 「それ、粘土だよな?」 「うん。私が練ると生き物になる。 息子もこうやって生まれた。」 〝僕は母さんから生まれた。 だとすると、カオスが言ってる事は アダムとイヴの事か?〟 僕の中でアダムとイヴがクレイマン説が浮上した。 「出来た! 後は、みんなを強制召喚! ついでに記憶操作!!!」 天高く掲げたカオスの指から光が放たれ、各世界へ飛んでいく。 とある猫世界。 「健康診断じゃ!」 シュン 「はて?わしは何故この世界の時間を止めていたんじゃろう?」 とある悪魔世界。 「悟ぅー! いくデェー!?」 シュン 「ニーナ?! あれ?どこにうぃぃ!?」 シュン 「はう~ん。 悟さんまでぇ~!?」 シュン 「なまこ…… おまうぇーいっ!!」 シュン とある崩壊世界。 「………。 お前は敵か?味方か?」 「あぁ?! ガキンチョが………いない? きのせいか。」 「術式ゼロ。」 シュン 時代は遡り、八年前。 「ふははは!! 我はダークエンド!!」 シュン 「また、そんな……あれ? 弥?」 シュン 「ふむ……。 玲奈君まで……これ……」 シュン 「あれ?弥おにい…」 シュン 上の時代から十六年後 「オネチャン……。 ヤトアエタ。」 シュン 「あんたなんか……」 シュン
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