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「準備かんりょー!
お待たせした!ささっ。
始めよ!始めよ!」
「……いや……始めようと言われても…」
僕は乗り気じゃない。
だが、この混沌はそんな気持ちも無視してきやがる。
「カオスワールドの始まり始まりー
わぁー!楽しみだねー。」
このまま帰る方法も、解らず話にのる一択しかない状況に僕はため息する。
「はぁー。」
「おっ!ため息?
息子!大丈夫!息子ならクリアして帰ってこれるよ!」
「他人事!?
大体こうなったのは!」
「はーい。そこまで!
今から説明するよー」
〝ちきしょー。〟
このままでは会話も成り立たないと悟った俺は、話を聞く事にした。
「で?
僕は何をすればいいんだ?」
「やっと聞くきになった!
えらいえらい!」
幼女に褒められてもなんにも嬉しくない。
僕は、イラつきながらも、耳だけは貸す事にした。
「じゃ説明するよ?
この世界には魔王がいます。
それを倒せば終わり!
現実世界に帰れます。」
「は?それだけでいいの?」
「大まかな流れはそうだよ?」
カオスが楽しそうに微笑む。
〝こう言う世界だ。
必ずチート能力をもらっての旅。
以外に楽じゃないか?
それに、ファンタジー世界は一度やって見たかったんだよなー〟
そう思い、僕もニヤリと笑った。
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