64人が本棚に入れています
本棚に追加
「わかった。
なら、早速…」
「まだ話終わってないよ?
魔王の倒す為には、各世界から連れてきた仲間が必要なんだ!
その仲間を集めてからじゃないと魔王倒せないから」
「は?
そんなやつ、俺の力でチョチョイと…」
チート能力があればなんのそのだと軽く思っていた僕に、カオスの冷たい一言がささる。
「は?
魔王が一般のただの人間に倒せるわけないじゃん。
下手したら、ザコだって倒せないよ?」
僕は耳を疑った。
〝えっ?チート武器や能力とかは?〟
「え?」
「あー。もしかしてあたいが何らかの能力を与えると思った?
現実……そんなに甘くないよ?」
「はぁー!?
何言ってんだよ!
普通の人間に魔王とか倒せるわけないだろ!」
驚愕する僕にカオスは、ニヤリと笑い見下すように言う。
「無理だね。
息子とはいえ、人間にはあたい達の様な能力ないし。」
「はぁー!?じゃあどうやって!」
怒る僕に、カオスは人差し指を振りながら、偉そうに言った。
「人間にはあたい達には無いものを持っている。
それは可能性。
安心していいよ。
この世界に入ったら、魔法とか現実世界じゃできないものも、修練次第で使える様になるから。
努力がもの言う世界でもあるから頑張れ!
息子!」
最初のコメントを投稿しよう!