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「お願いポスト」の呪いは、本当だったのか?
実は、このポストに投函された手紙は、用務員さんが回収していたのである。
本来、このポストは当時の校長が「いじめ問題を解決するために」設置した目安箱だったのだ。
それがどこで尾ひれ背びれがついたのかわからないが、いつの間にか復讐・報復のために使われるようになってしまい、中には悪質なデマやいたずらも書き込まれるようになってしまい、結局教師はその手紙を読むのをやめた、らしい。
しかしポストに手紙が入っていて、それを放置しさらにいじめ問題に発展するのを防ぐため、用務員さんが毎日巡回して回収作業をしていたとのこと。
手紙の投函の頻度は週に1枚ほどで、手紙の内容は目を覆いたくなるような罵詈雑言や支離滅裂なものばかり、中身のチェックまで行っていない。回収後当日中に焼却炉で処分されている。
きっとみんなルールに則り「投函した事を誰にも言わなかった」のだろう。
だがB子はそれを言ってしまった。だから呪いが実現した?それともただの偶然?
このポストは有名な作家が作ったものらしく撤去しようにもできなかったらしいのだが、この一件を受けて撤去された。
しかし今度は、夕方4:44に裏庭に向かうと、そこに撤去されたはずの「お願いポスト」が出現する、という新たな怪談が生まれてしまったのだと。
これらの話は、大人になって同窓会で聞いた。今は本当はどうなっているかは知らない。
(終)
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