禁断の箱 序章

3/5
前へ
/142ページ
次へ
名月は近くの木を触り見上げた。 「上から何か見えるかもしれない。ごめんちょっとこれ持ってて」 「うん」 名月は荷物を安川に預けた。 忍者の如く簡単に木の頂上に辿り着く名月。 木のてっぺんから見えたのは、高さ6階ほどのビルにも似た屋敷だった。 全体的にコケが広がり蔦が絡まっている。 名月は木から飛び降り、地面に着地した。 「屋敷があった。あそこなら何かわかるかもしれない」
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加