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名月は近くの木を触り見上げた。
「上から何か見えるかもしれない。ごめんちょっとこれ持ってて」
「うん」
名月は荷物を安川に預けた。
忍者の如く簡単に木の頂上に辿り着く名月。
木のてっぺんから見えたのは、高さ6階ほどのビルにも似た屋敷だった。
全体的にコケが広がり蔦が絡まっている。
名月は木から飛び降り、地面に着地した。
「屋敷があった。あそこなら何かわかるかもしれない」
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