お馬鹿な私の恋愛模様

高校生活最後の文化祭がいよいよ明日へと迫っていた。

前日は21時まで残ることを許されているため、学校内では遅くまで催し物の準備をする生徒たちで溢れている。
私のクラスも例外ではなく、三年生の特権である模擬店の準備をクラスメイトたちが浮き足立った様子で進めていた。

初めはクラス全員で準備をしていたのだけれど、だいたいのことが終わると部活動での出し物がある子たちは教室を出ていって、今残っているのは三分の一くらい。

時刻が19時半を過ぎた頃から何だか皆のテンションも高くなってきて、準備はほとんど終わっているというのに誰も帰る素振りを見せなかった。

毎年そうだけれど、この時間までクラスの皆で残るなんてことないからつい楽しくなってしまうのだ。