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◆◆◆
時は深夜。
ベッドの上で寝息を立てる雪那の側に一つの影。
「…………」
窓から差す月光が照らすその顔は美しく、女性らしくも男と分かる。
髪の色は、どうやら白銀のようだった。
男は虹色の瞳で雪那を見下ろしつつ、右手に握ったガイアメモリを起動する。
『デスティニー』
「お前ではきっと魔王に勝てない。
殆どの魔法と魔力を封じ、新人種として真の覚醒を成していない今のお前では」
男の手から離れたガイアメモリは重力に従って落下し、雪那の胸へと沈んでいった。
「運命に抗い、その手に掴め……真の力を」
途端に息を荒くし、苦しげな表情を浮かべる雪那。
その頭を優しく撫でて踵を返す。
「…………あ、あぁぁ…!うああああァァァ!!!」
暗い個室に、絶叫が響き渡った。
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