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森林に剣戟の音が響き渡る。
「はぁッ!」
「っと……以前より力を増したようですね、大道克己」
二人の戦士が戦っていた。
似た姿だが、その色は黄金と漆黒で異なる。
大道克己のエンペラーと、加頭順のダークエターナルだ。
「しかし、その程度ではこのエルドラドを超えられない」
『エルドラド』
アームドライバーのスロットからユートピアメモリを抜き取り、代わりにエルドラドメモリを装填する。
『エターナル、エルドラド!』
「ソロモンの最終調整が完了したお陰で、エルドラドメモリの制限時間は無限となった。あなたの攻撃はもう効きませんよ」
以前はマキシマムドライブによる一時的な無敵化だった故に、その効果時間さえ凌げばダメージを与えられた。
それを克服したのだと、加頭順は言う。
「知った事か!」
『ユニコーン、マキシマムドライブ!』
螺旋状のオーラを纏った拳が、ダークエターナルの胸部に直撃する。
「………ふん。効かないと言った筈ですが」
「何!?」
『ユニコーン、マキシマムドライブ!』
ダークエターナルの拳がエンペラーへと突き刺さる。
エルドラドメモリにより強化されたマキシマムドライブは、エンペラーの装甲に罅を入れつつ弾き飛ばした。
これこそ完成したエルドラドの真価。
自身に対する攻撃力と防御力の無力化、そしてマキシマムドライブの効力増強である。
「く、そ……!」
『エンペラー、マキシマムドライブ!』
ならば、と。大道克己は自信が持つ中で最も強力なエンペラーメモリのマキシマムドライブで、エルドラドの無敵を突破しようと試みる。
オーラで刃を形成し、再びダークエターナルへ斬りかかった。
「無駄ですよ」
しかしオーラの刃はダークエターナルに触れると同時に消失し、実体部分のみが手前で空振る。
「では、さようなら」
『エターナル、マキシマムドライブ!』
ダークエターナルの刃が遂にエンペラーの装甲を両断した。
大道克己の体が宙を舞い、落下する。
一瞬遅れて、ロストドライバーとエンペラーメモリが彼の手前へと落ちる。
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